3月17日(金) ? 3月25日(日) 中野:光座
●作=唐 十郎
●演出=松本 修
評価:★★★ (Good)3/19(夜)所見
●出演=Aプロ(MODE)石村実伽、斎藤歩、高田恵篤、中田春介、得丸伸二、榎本純朗、松本修、他
Bプロ(mode)山田美佳、小林徳久、杉山雄樹(唐ゼミ★)、斎藤圭祐、栗須慎一朗、松本修、他
●照明=大野道乃
●音響=徳久礼子
●劇中歌作曲=斎藤ネコ
●舞台監督=田中直明
挨拶文に松本が書いているように、数多い唐作品の中でもこれはかなりの異色作。それだけに役者たちにはまさに俳優修業的な試練となったようだ。
でも唐作品初挑戦の石村も、かなり頑張っていました。冒頭のシーンが、ちょっと難しかったみたいでしたが、途中からはかなり役をものにしてた感じ。通常の唐作品で通用する没入型の演技だけではどうにもならない作品だけに、場面によっては役を突き放すように健康的な彼女らしい演技も見せ、あたかも皮肉の間、虚実の間を縫うような感じで、それはそれでこの役にあってるのかも、というきもする。
他の役者では得丸伸二が怪優的なキャラを見事に演じていて楽しませてくれる。あと演出の松本が、最後の方で刑事役で出てくるのも面白い。会場には松本作品によく出る西田薫や柄本明の姿もあり、柄本さんは最初から最後まで爆笑してましたね(笑)。
今回のMODEの公演は石村実伽らいつものMODEの常連役者たちのほかに、昨年秋にMODEが東京公演を行った「唐版 風の又三郎」で主演した山田美佳らの近畿大学演劇・芸能専攻のOBたちのバージョンもあって、こちらの方も見逃せない。
今週末までですので、興味のある方はぜひお見逃しなく!
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