兵庫県立ピッコロ劇団『場所と思い出』

4月19日(木)ー 22日(日)
劇場=六本木:俳優座劇場
評価:★★★(Good)4/22(昼)所見
●作=別役 実
●演出=松本 修
●出演=安達朋子、木全晶子、和田友紀、孫 高宏、福島栄一、森 好文/松本 修(ダブルキャスト)
●美術=伊藤雅子
●照明=大野道乃
●音響=加藤 恵
●音響=アラン・ヌーボー
●舞台監督=鈴木田竜二
●演出助手=原 竹志
●制作=田房加代
●制作助手=島守辰明
 俳優座劇場プロデュースによる“別役実祭り”のトリをつとめるのは、別役自身が代表になっている兵庫県立ピッコロ劇団の公演。今回はMODEの松本修を演出に招いて、『場所と思い出』を取り上げた。


 松本にとってはMODEで数年前にも上演したことがある作品だ。今回ピッコロ劇団での上演にあたって、台詞の一部を関西弁にするなどのアレンジを加えて、日常の延長線上にある不条理を見せる別役ワールドを再現した。
 エピローグに登場する男3をWキャストで松本修自身が演じたが、松本の演技は流山児にも似て、あくまで役に寄り添わず自分のままでいる点がユニーク。虚実の膜を媒介するような存在の男3という役に、松本のキャラクターがうまくはまっていた。

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