近年には珍しい正統的な物語を描く劇作家として注目を集めている気鋭の若手、長田育恵。劇団主宰者が劇作と演出も兼ねることが多い小劇場界にあって、劇作と劇団主宰だけを手掛けるという珍しいタイプの作家だ。
そんな彼女の新旧二作が同時期に競演される。ひとつはオフィスコットーネプロデュースに書き下ろした新作『凪の樹海』(演出=藤原新平)。 もうひとつは、彼女が主宰する演劇ユニットてがみ座で2年ぶりに再演される『空のハモニカ―わたしがみすゞだった頃のこと―』(演出=扇田拓也)。
稽古も追い込みに入っているなか、両方の稽古場がある水天宮ピットで長田に話を聞いた。
取材:ステージウェブ編集部 柾木博行
オフィスコットーネプロデュース『凪の樹海』は、7/3(水)ー 7(日)下北沢ザ・スズナリで上演。
演劇ユニットてがみ座『空のハモニカ』は、7/5(金)ー 7(日)京都芸術センター、8/1(金)ー 4(日)座・高円寺1で上演。
『凪の樹海』について
■2作が同時上演になった経緯と『凪の樹海』プロデューサーからのリクエストは?
■今回は外部書き下ろしでは珍しく社会性の強い内容ですが?
■同じような題材を扱う他の劇作家との差別化は意識した?
■実際にあった出来事と創作による物語世界のバランスの取り方
■プロデュース公演で初めて付き合う役者に向けてどのように人物を書いていったのか?
■演出は文学座のベテラン藤原新平さんですが、注文とかありましたか?
『空のハモニカ』について
■初演は震災直後で金子みすずが注目されていましたが、そこから離れた今上演することの意味は?
■内容的には初演から変更している?
■てがみ座初のツアーとなる京都公演について
■再演にあたって読み返して気がついた点は?
■今後の予定──てがみ座の新作
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