230年ぶりの名跡復活、藤十郎襲名は南座顔見世興行で開幕

 人間国宝の中村鴈治郎が、四代目坂田藤十郎の襲名披露を毎年年末恒例の京都南座での「吉例顔見世興行」で開幕した。


 上方歌舞伎の大名跡・藤十郎はじつに231年ぶりの復活となる。尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門ら人気俳優が揃って、襲名を祝った。
 藤十郎は昼の部では、元禄時代に活躍した初代藤十郎の出世作「夕霧名残の正月」に、上方和事を象徴する紙衣(かみこ)姿で登場。芝居の最後に口上となり「上方歌舞伎の隆盛のため、精進いたします」と語り、大きな拍手を受けていた。

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