新宿コマ劇場、シアターアプルが年末で閉館、再開発へ

 新宿・歌舞伎町の新宿コマ劇場が、年内いっぱいで閉館となることを同劇場を運営する株式会社コマ・スタジアムが発表した。


 新宿コマ劇場は、演歌歌手などの芝居と歌謡ショウからなる座長芝居のメッカとして、昭和31年のオープン以来、美空ひばりや北島三郎などが公演を行い、ピーク時には年間100万人を動員したという。しかし演歌の低迷と連動するように近年は動員が減り、若者向けにモーニング娘。や松浦亜弥といったアイドルを座長にした公演や『WE WILL ROCK YOU』といった海外ミュージカルで巻き返しを図ったが、運営元のコマ・スタジアムの業績は2期連続の赤字。建物の老朽化も進み、さらに土地の所有者である東宝が周辺も含めた再開発を検討していることもあり、閉館が決まった。
 同劇場と同じ建物内にあるシアターアプルも閉館となり、隣接する新宿東宝会館を合わせた敷地5385平方メートルを、コマ・スタジアムと東宝が共同で再開発する。
 新宿コマ劇場の最終公演は12月22日まで上演される「愛と青春の宝塚」だが、こちらは、フジテレビ主催の公演で、コマ・スタジアム主催の最終公演は9月の『北島三郎特別公演』となる。また、公演以外では、大みそかに生放送されるテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」が劇場使用の最後となる。

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