演出家の鈴木完一郎が死去

 新聞などの報道によると、青年座の演出家、鈴木完一郎が24日慢性腎不全のために亡くなった。61歳。通夜は28日午後6時、葬儀は29日午前10時から東京都渋谷区西原2の42の1の代々幡斎場で。喪主は兄惣一郎さん。連絡先は同区富ケ谷1の53の12の劇団青年座(Tel.03-3467-0439)。


 1948年静岡県生まれ。立正大学を卒業後、劇団青年座に入団。1976年劇団公演『死のう団』(石崎一正・作)で初演出、その後1977年『コンソメスープ昭和風』(八木柊一郎・作)、1979年『女たちの招魂祭』(八木柊一郎・作)の演出によって青年座の新進演出家として評価を得た。1980年、宮本研・作『ほととぎす・ほととぎす』で芸術祭祭大賞を受賞したほか、鶴屋南北の作品を現代的に読み解いた『盟三五大切』(89年)で芸術祭優秀賞を受賞した。
 一方では86年文化庁在外研修員としてスペインに滞在、劇団公演の他にフラメンコや日舞公演の構成演出を手掛け、さらに商業演劇、他劇団の演出まで引き受けるなど、幅広い活躍をみせた。

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