新国立劇場は、時や場所を選ばずに新国立劇場の舞台芸術を鑑賞できる映像配信「新国デジタルシアター」の次回作品として、演劇公演『骨と十字架』を9月1日から1カ月間無料配信する。
『骨と十字架』は、小川絵梨子が演劇芸術監督就任した2019年シーズンの締めくくりとして、小川自身の演出で上演された作品で、劇団パラドックス定数を主宰する劇作家・演出家である野木萌葱が書き下ろしたものだ。
実際の事件をモチーフに使いながら、濃密で緊張感のある会話劇を得意とする野木が『骨と十字架』で取り上げたのは、進化論を否定するキリスト教の教えに従いながら、同時に古生物学者として北京原人の発見に関わり、一躍世界の注目を浴びることとなった実在のフランス人司祭ピエール・テイヤール・ド・シャルダン。どうしても譲れないものに直面したとき、信じるものを否定されたとき、人はどうなっていくのか、どう振舞うのか。立場を異にする男性5人の聖職者による緊迫感に満ちた会話劇は、演劇のダイナミズムを感じさせるものだ。
新国立劇場演劇公演『骨と十字架』無料映像配信
■配信期間2023年9月1日（金）12時〜10月2日（月）12時
■配信メディア
新国立劇場ウェブサイト内新国デジタルシアター（https：//www.nntt.jac.go.jp/stream/）
※新国立劇場YouTubeチャンネル（https：//www.youtube.com/user/NewNationalTheatre）でも視聴可能
■配信内容
2018/2019シーズン演劇『骨と十字架』
収録日：2019年7月25日（木）
【作】野木萌葱
【美術】乘峯雅寛【音響】福澤裕之【演出助手】渡邊千穂
【演出】小川絵梨子【照明】榊美香【衣裳】前田文子【舞台監督】藤崎遊
【出演】神農直隆、小林隆、伊達暁、佐藤祐基、近藤芳正
