幻の肉声も公開『追悼唐十郎！令和六年の少女仮面』　TOKYO FMで10月6日深夜に放送

劇作家・演出家の唐十郎が、今年5月に亡くなってから半年近くが過ぎたが、TOKYO FMは10月6日（日）26:00から2時間、特別番組「追悼唐十郎！ 令和六年の少女仮面」を放送する。

同番組は、TOKYO FMのロングラン番組『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』のアーカイブの中に、唐十郎の肉声が発見されたことをきっかけに企画された。状況劇場、下町唐座、そして唐組と『少女仮面』など数々の傑作を生み出した唐十郎の軌跡を辿る内容となっている。

番組は、唐十郎の娘で唐組などで活躍する大鶴美仁音が案内人となり、代表作の一つである「少女仮面」に焦点を当て、その誕生秘話や舞台裏に迫る。また、唐十郎と親交のあった小林薫（俳優）、久保井研（劇団唐組座長代行）、金守珍（新宿梁山泊代表）、宮台真司（社会学者）、島田雅彦（作家）、宇川直宏（現在美術家）、新井高子（「唐十郎のせりふ」著者）、久保陽子（富山高等専門学校一般教養科准教授）、佐井大紀（TBSテレビプロデューサー）へのインタビューなども予定されており、唐の活動の足跡を辿る貴重な証言が飛び出すことだろう。

さらに、番組では、今回の企画のきっかけとなった『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』のアーカイブ音声も放送。1996年10月27日放送の音声なので、唐組の活動を始めて少し経ったころのもので、唐十郎の独特な語り口や思想が垣間見えるはずだ。

演劇界に大きな足跡を残した唐十郎の業績を再検証するこの番組は、ファンならずとも必聴といえるだろう。

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