『死のバリエーション』

5月11日(金)ー 27日(日)
劇場=三軒茶屋:シアタートラム
評価:★★★★(Very Good)5/12(昼)所見
●作=ヨン・フォッセ
●翻訳=長島確
●演出・照明=アントワーヌ・コーベ
●出演=長塚京三、高橋惠子、瀬川亮、伊勢佳世、笠木誠、杵鞭麻衣
 「イプセンの再来」「21世紀のベケット」と呼ばれるノルウェーの劇作家ヨン・フォッセの2001年初演作を、フランス人演出家アントワーヌ・コーベの手で本邦初演。娘の死を受け入れられない「男」と「女」が時を超えて、ただ寄せては返す波のように、若さと老い、そして生と死の間を揺れ動く、家族の物語。「見よ、飛行機の高く飛べるを」をミニマリズム的な手法で演出し注目を集めたアントワーヌ・コーベは、今回も美しく静謐な舞台空間を作り上げ、「生」と「死」、「若さ」と「老い」がひと続きのものだということを思い起こさせてくれる。

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