TPT『広い世界のほとりに』
劇場=森下:ベニサン・ピット
10/29(水)−11/9(日)
評価:★★★★(Very Good)11/1(土)昼所見
●脚本=サイモン・スティーヴンズ
●訳=広田敦郎
●演出=千葉哲也
●出演=安奈淳、真那胡敬二、山崎雄介、小林夏子、奥山滋樹、小谷真一、植野葉子、岸田研二、大沼百合子、千葉哲也
●装置=石原敬
●衣裳=原まさみ
●照明=笠原俊幸
●音響=長野朋美
●舞台監督=八須賀俊恵
一昨年に『スラブ・ボーイズ』で演出家デビューながら読売演劇賞を受賞した俳優・千葉哲也の演出第3弾は、2006年にオリヴィエ賞ベストニュープレイになったサイモン・スティーヴンスの『広い世界のほとりに』。
千葉の演出は、ビジュアルよりも役者の演技のやりとりに重点を置いていて、パッと見ると、普通のことを普通に演技してるっていう感じで派手さはないのだが、その普通の日常的なやりとりが、登場人物たちの感情の起伏を丁寧に浮かび上がらせてくれる。
役者では、長男アレックスを演じた山崎雄介が、独り立ちしようとする若者の、希望、苛立ち、あせり、不何、孤独といったものを一身に抱えた演技を見せていて出色の出来。
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